仕事でもパソコンでも動作の本質はこの3点を極める事

パソコンの操作であっても、仕事でも、何でも良いのですが、動作を極めていくには3つの要素があり、この3つの要素はバラバラのモノではなく、相互に影響を受け合う、まさに『三位一体』のモノです。

どうしたらパソコンを使えるようになるのか…。

その問いは、3つの要素を意識的に極めていく事です。

授業中に私が『より早く』『より美しく』『より大胆に』… というのを生徒さんに言っているの聞いた事あるかもしれません。これがその3要素となります。

より速く

動作の中で『速さ』は大切です。仕事においてもですが、パソコンの操作においても、かなり重要です。

自分の処理しきれない速さであっても、それに是が非でも付いて行く事をしていると、いつのまにかそれが自分のスピードになってきます。

例えば、普通に全力で走って! といった所で『その人の限界と思っているスピード』でしか全力では走れません。
しかし、その人をロープで結んでバイクで引っ張ったらどうでしょうか。

その人の限界と思っている以上のスピードで走る事ができます。

もちろん、引っ張り過ぎれば転倒しますが、何とか足を回して走る事はできます。
これが、限界を超えた世界です。

これは、知識がどうとかという事ではありません。動作というのは身体で感じて、身体で覚えるモノなので、何回も何回も引っ張られてこそ、徐々に身体が覚えていくのです。

授業の過程で、私なりにかなりスピードを落として内容を説明していても、生徒さんには、早すぎる! という事を言われることがあります。

それは当然です。だって、その人の常識外のスピードを体験してるんですから。
とはいえ、そのスピードに慣れる事、頭の処理、動作において、そのスピードを体得する事が必要になります。

練習問題を時間縛りをかける事もそうです。
時間のリミットがある…という意識をするだけで、集中力とトップスピードを自然と上げてきます。
時間縛りは実に効率良い、手軽に使えるブースト技法なのです。

では、なぜそこまでして、スピードが重要なのでしょうか。

それは、逆に言えば『なぜスピードが遅いのか』という事を考えれば分かりやすいかもしれません。

なぜ、初心者の人はスピードが遅いんでしょうか。

それは

  • 慣れていないから
  • 判断を下すスピードが遅いから

です。

この2つ全く違うモノの様に思うかもしれませんが、実は同じ問題で処理が遅いのです。
それは何かというと

無駄が多すぎる

という事です。

動作の無駄、判断の無駄。

練習を繰り返すというのは、無駄を削ぎ取る作業に他なりません。

これは、技術を身に付ける、一般的な勉強も、パソコンの習得も、仕事も、戦略を練る事も、強いては人生においても、全く同じです。何も違いはありません。

故に、学びというのは、常に変化を伴うモノで、同じ作業を繰り返ししている様でも、実際は回を重ねる度に、どこに無駄があるのかを考えながら常に TRY & ERROR を繰り返しながら行うモノです。

その為、何も考えずに一辺倒にただ同じ事を繰り返す。というのでは何の学びもありません。

勉強でも、漠然とただ問題を解くという事では頭に入りません。

勉強がデキる子とデキない子の違いの根本はココです。

言われた事だけを機械的に行う子なのか、言われた事を自分の中でかみ砕いて自分のモノにするかが根本的な違いです。

結果的に、知識を応用できる子なのか、暗記に頼る子なのかと、ドンドンその差が広がっていきます。

子どものうちはまだ、比較的 TRY & ERROR がデキる環境だからまだ良いですが、大人になるにつれて『自我』を変える事そのものが、難しくなってきます。

これまでのやり方を変更するという事が出来なくなってきます。こうなると、もう学習そのものがデキなくなってしまいます。

子どもは素直であれ… という事は良く聞きます。

これは、大人の言う事を聞かせる為ではありません。

『素直』とは、『素』の状態の『直』れ という事です。それは『我』という色が付いていては、学ぶという事において絶対的な足かせになるからです。

『素直』である。それは効率を考えれば最も、早く学ぶ・習得する方法の状態という事です。

因みに、私は素直でない子どもには教えません。

(`・ω・´) 学ぶ準備ができてからおいで。 当たり前な事は親に学びなさい。

より美しく

より美しく… これは『より速く』の結果の次のステージとなります。

速さを意識して、無駄を排除する。 その先にあるのが『美しさ』です。

分かりやすい所でいえば、空手の型 もそうですし、書道など、●●道 と名の付くモノを想像してみて下さい。

一切の無駄な動作無く、流れるような一連の動作は、もはや『美』と言えます。

動作だけではありません。例えば料理もそうですし、ワインでもそうです。

無駄をそぎ落として得た世界。 それは高い完成度として成熟した 『美』であり、その動作・モノそのものが、美術作品として独立できるほどの美しさがあります。

芸能であっても、まぁ「●●推し」とか、そういうので言われたらもう何であれ好きなんだから仕方ありませんが(笑)

私にはそういうのが無いので、誰であれ、完成度の高さ。つまりはそれそのものが『美しさ』を保っているモノが非常に好きです。

高い品質とは、高級品という事ではありません。

曲線美としてボディーラインもあれば、建築物でも流れるような造形美もあります。

コスト度外視で作られた物、デザイナーが本気になったモノは美しさがあります。

仕事でも同様です、仕事がデキる人の仕事を観察していると、その一連の流れには美しさがあります。

これは、私の持論ですけども…

『美』は作れますが、美しさの為に作られた『美』は偽物の美しさ。そこに本来の美など存在せず。

ありのままでありながら、磨き上げられた先に自然と発生する物。 それが私にとっての『美』です。

ダイアモンドの様なモノですかね。

全ての無駄が削ぎ取られた後のモノの美しさ。それがまさに、自然の状態という事になります。

大自然が美しいのは、必要なシステムがあり、調和が取れ、一切の無駄がない。だからこそ美しく感じるのです、ここにゴミが転がっていたら、美しさはそがれるでしょう?それと同じです。

美しさとは数式の中にもあります。
最も美しい数式として有名なのが皆さんもご存じの『E=mc2』ですね。
数式の美しさとは、対照性があるかなど色々な要素で判断されます。

美しさとは、どこにもどんな場所にでも存在します。

より大胆に

成長しようとしない人の道には、落とし穴があり。
成長しようとする人の道には、壁がある。

 

(`・ω・´) あっこれ私の言葉ね(笑) 別の言い方をすると

学ぶ人は真実に触れる事ができ
学ばない人は、幻想の中を歩む

(`・ω・´) あっこれ私の言葉ね(笑)

さて、成長する人には必ず『壁』があります。この『壁』の事を人によっては『試練』という人もいれば『限界』という言葉を使いますが、表現こそ違えど、同じ事です。

この限界と言うのは、限界という自分の常識で考えた壁の事で、誰もそこが限界なんて言ってないんだけど、自分でここが限界というのを決めます。

何故、限界を設定するのかというと『安心するからです』

例えば、皆さんがビルの屋上で景色がキレイな所があったとしても、そこに窓や、柵がなければ、近づきませんよね。
落下するのが怖いからです。
でも、簡単な柵でもあれば、安心してギリギリまで行けます。

タワーマンションのリビングなんて、端っこ ガラスです。
割れない保証など、全く無いのに。 でもそこに透明でも壁があるという事が安心を生みます。

境界を引く理由は『安心』するからです。

物理的な壁。例えばガラスの壁など、簡単に破壊する事はできます。 

しかし自我が作り出す壁というのは、物質的でないにも関わらず、相当に頑丈です。

それは、これまでの自分自身を破壊するという事に他ならないからです。
自分以外の破壊はできる。でも自分自身の殻の破壊というのは、非常に難しい。
それが、大人になればなるほどに。

年齢を重ねた分、意欲的に活動していれば、経験値は増えます。
経験値から得られる情報というのは非常に大きいです。

しかし、ただ漠然と年齢だけを重ねて、これまでに無い経験や未経験に対してチャレンジせず、同じ事の繰り返しの毎日では、新しい自分を見る事はできません。

世の中、多様性やジェンダーレスという事を良く言われる様になってきました。本当に意味わかってるんでしょうか?という事が多々あります。

多様性は、文字通り多様なのです。多様性はかなり大きな可能性を持ち、これまでにない世界へのジャンプするトリガーとなります。しかし、多様性は反面、これまでの価値観や常識を壊す行為のはじまりという事です。

白はどこまで行っても白です。 黒はどこまで行っても黒です。
しかし、この二つが合わさると、グレーという表現が出来ます。 様々な濃度のグレーですね。

しかし、どこまで行ってもやっぱり、グレーでしかありません。

そこに、白・黒・赤・・・・ と色が重なる事で、フルカラーが再現できます。

多様性とは、まさにカラフルな世界です。それを白が素晴らしい!白が全てだ!と言ってしまうと、非常に小さな世界で満足する事になります。

自分の常識を壊す。それは作業の流れ、仕事の仕方。様々な部分に波及します。

若い時は、年長者から学び
40歳を過ぎたら、年少者から学ぶ

これは、私の指針の1つでが、固執せず、常に全方位にアンテナを張る事で、より柔軟に、より広い世界へ目線を向けるようにしています。


今回は、いつも授業で言ってる『より速く』『より美しく』『より大胆に』という3つを話す理由についてまとめてみました。

この3つの調和が取れた時。また新たな美しさがそこにはあります。

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