好きな事をする?

世の中には色んな事があるし、色んな楽しい事も辛い事もありますね。
最近、色んな人の話を聞いていて、例えば仕事が辛いとか、それが人間関係であったり、スキル不足だったり。
または、コロナ禍で仕事が減少したり、無くなったり…。色々あります。

こと、コロナ禍という意味では、もうかれこれ1年以上経過する訳で、散々『新しい生活様式』って言われている訳ですよね。

ビジネスというのは、人の営みの中で稼働するシステムがビジネスであって、自然の営みの中でビジネスというのは成り立ちません。

絶対に そこに 人の欲求 があってこそのビジネスなのです。
連日聞かされてきた『生活様式が変わる』と言われているというのは、事実上、ビジネスモデルが変わるよ(´∀`) って優しく言われているのに、何も手を打ってない人というのは、ちょっと問題がありそうです。

さて、仕事の環境が変わる事で、それを理由に悩みというのは増えますね。
そんなメンタルが弱っている時に良く聞く事があります。特に転職したいと言われる方からも良く聞きます。

好きな事を仕事にしたい!

そうです。私だってしたいです(笑)
〆切がなく、依頼主がグダグダ言わないデザインの仕事なら、凄く気が楽で心地よいですが、そんな仕事ありません(笑)

これは大人だから、こういう事になるのですが、同じ事を学生や子どもに効くと、したいことが分からない…という事をよく耳にします。

様々な多様性に富んだこの社会の中で、従来の 良い学校にいって、いい会社に行く… という バブル時代の神話はとっくに破綻している訳ですし、色んな事がビジネスモデルになる世の中です、学校の教育圏内。強いては、親の時代の価値観で、今の子どもに何かを伝えるというのは、相当に今のトレンドを追ってなければ難しいのも現実です。

私は、何をしていいのか分からないという子に対しては『遊べ』と言ってます。
ここで言う遊びというのは、ゲームとかそういう事ではなく、実経験を積めという事ですね。

要は、自分の強さも弱さも、自分の知りえる知識も何が役立つのかも、自分自身が自分たる理由も分からない様な人間が、自分が何をしたいかなんてわかる訳がない。からです。

今は色んな情報があります。SNSから、ネット・Youtube。Google先生がいれば、もう自分が経験しなくても、知りたい事の多くの『答え』を教えてくれます。

しかし、それはある種の机上論に近いようなモノです。
算数を知らない人間に電卓を渡すようなモノです。

答えを教えられるというのは、当然ながら考えないという事です。
考えるとは『Try & Error』です。それをしない。

大人向けの本でもありますよね。

『失敗しない〇〇』 『失敗したくないなら〇〇をやめなさい!』とか。

結論をいえば

『失敗しないから、失敗するんです』

という事なんです。
Errorの経験を身に付けないから、応用が利かない。考えられない。うわべだけを取り繕う人間となります。

失敗したくない。怒られたくない。だから波風が立たない様に自分を犠牲にしてその場をしのぐ。 

それが、あなたの生きざまなんでしょうか?

違いますか? では、あなたがあなたたる理由があるのなら、自信を持ってトライしましょ。

そして、自分というモノが何者なのかを知る事は自信となります。

自分が何者かわかった後に、自分が何をしたいのかを知る

自分が将来、どうありたいのか。
自分の特性を理解した上で、自分のできる・できない。やりたい・やりたくないというのが出てくる訳です。

しかし、私にはこの『やりたい・やりたくない』という区分けについては、ちょっとどうかな?と思う所があります。

やりたいからやる。
やりたくないから、やらない。

一見して理にかなってます。
でも、やりたくないモノの先に やりたい事があたらどうでしょうか?

こうなると、結構多くの人が諦めたりしてる姿を見ているのですが。

例えば、痩せたいけど、デザートが止められない… というような事。

そう。大体の、やりたい事。というのは、やりたくない事の先にあるんです。

だって、そうでしょう? やりたい事の先に、やりたい事がある事って、それもはや、やってるでしょ? やれてるって事は、そもそも『やりたい』という願望になるはずがないんです。

『やりたい』という願望は、逆に言えば『過去・現在 出来なかった』という前提の欲求だからです。

だから、皆さんのやりたい事を実現させる為には、やりたくない事に向き合わなければなりません。

例えば食事制限とか、勉強や仕事嫌いな人には、それと向き合わなければならない。そうでなければ、その『やりたい事』とは絶対に手に入らないんです。誰かが用意してくれない限り。

そして、誰かが用意してくれると思っている人は、誰かが居なくなった時、自分で何もできないという無力感に恐怖に身を竦める事になります。

やりたい事をやるんじゃない

やりたい事をする! それは素晴らしい事です。
でも、私の感覚はそれ+α で考えています。

本当に良いのは何か。この社会の中で生きる上での言い方にすると。

『やりたい事する』
では無い。
『やりたい事する』

嫌な事。嫌な人。苦手な事。 この社会の中で生きていく以上、そしてビジネスによって回っている社会システムで生きる以上、無人島で一人で生きているのではないのであれば『やりたい事』だけでは生きてはいけない。

だから子どもには、こう話します。

苦手と思う事であっても、それを工夫して、より楽しくして、やりたい事にする。

苦手と思う人であっても、その人をもっと観察して、より楽しく過ごせるように、一緒に過ごしたい人にする。

与えられた情報を鵜呑みにするのではなく、与えられた環境を工夫して変え、仕組を変え、より楽しい環境にする。

このスキルを身に付けない限り、どこで働いても、きっとシンドイし、人生の半分以上を働いて過ごすのに、人生の半分を苦痛で過ごさなければならない。

生まれてきたこの世界を 地獄にするのか、楽しいフィールドにするかどうかは、君の想像力と実行力に全てがかかってる。

自分と波長が合わない人は合わない!というのがいいのか。
どんな波長でも受け取って理解できるスキル。

別の言い方をすれば

NHKしか映らないテレビが良いのか。

NHK・民放・CS・BS・Amazonプライム・ネットフリックス・Youtube…
全てが見れるテレビ。 どっちが楽しいと思う?

さらに別の言い方をすれば

多くの人に愛されるのか、多くの人を愛せるのか。
どちらが幸せだと思う?

という事になる訳です。
『好きな事にする』スキル。 これは人のネットワークの中では非常に強力なスキルです。

そして、そのスキルを得る前に、まず、自分が何者なのかを知る必要があり、自分自身を知る為には、多くの『失敗』を経験する事が必要

という事になります。

そして

失敗をネガティブなモノと捉えている限り
失敗をするし。
失敗を避けようとすれば、また失敗する。
失敗は成長のビタミンそのものであり
成長の糧に利用しない限り
ただの苦しみでしかないモノです。
利用しないなんて愚かです。

良薬苦しってね。

苦い経験こそが、良い成長に役立つんです。
なら使わない手は無い!

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