計画性ある失敗

新入や入学という、何か新しいもの事が色々と始まっていますね。

4月という季節性とは関係なく、ビジネスにおいても色々と新しい事というのは、年中始まっては終わっています。

事業計画を考える中で、本業が安定する、または本業が不安定になり始めると、他の事業へ手を出すという事は良くあります。

会社でなくても、人間関係なり、将来の展望が見えない等で脱サラする人もいらっしゃると思います。

という事で、今回は『脱サラ』について書いてみようかと思います。

そんな私も脱サラですが…。

脱サラして、新しく事業を起こそう!という人は結構いるんじゃないかなと思います。
そんな私も、脱サラ組です。

私は、人間関係も凄く良かったし、正直な所、 ぬるま湯に浸かってていいなら、そのまま会社に残っていても良かったんじゃないか…と思います。

梅田で毎日ホテルのビュッフェ散策して、新しい味散策した後、午後から一気に仕事を済ませバイクで風を切って帰る。何かしらんけど、ドンドン昇進していくし。特に苦は無かったです。

そんな私が、HEARTSを作ったのは、結局 どこまで昇進した所で、社長でないと見えない世界を見たいという知識欲が相当上回っていたという理由です。

会社というのが大きな船なのなら、航海士や機関士が見る船ではなく、外の世界を見て判断を下す、船長でなければ見れない世界。それは決断も含めてのプレッシャーやそういうの。

そこに立たないと体感できない世界を知りたかったというのが独立した理由です。

パソコンスクールを作ったのは、スクール事業の知識があり、何の準備しなくても、パソコン買ったら始められるという気軽さからです。ざっくり150万程度あれば、張りぼてなりにでも、それなりにはなるんじゃないかと計算しました。

本当は、1,2年やったら、不動産業界に行きたかったという予定で始めたのですが、今現在こうしてまだHEARTSに居るというのは、生徒さんと触れ合ってるのが、予想以上に楽しいからです。

その為に、宅建士や賃貸不動産経営管理士や住宅ローンアドバイザーとかとか…そういうスキルを手に入れたのに、現場で役立っておりません。計算外でしたね。

もっとも、そこで得た法律・法令のスキルは凄く役立ってますが…。

`;:゙;`;・(゚ε゚ )ブッ!!  生徒と楽しく過ごす誘惑に負けたw

最初ははりぼてで良い

新規事業を始めるとか、新規事業で何かを始めるという場合、初期費用を凄く、ぶち込む人がかなり多いです。

結構注意するんですが、それでももう気持ちが高揚してしまっているのでストップが効かなくなっているという感じです。

全くはじめてのモノ、初めての業界の場合は、特に… 特に!!!

特に!!!!!!!

周りが見えません。 

自分のサービスがそもそも、どこに求められているのかというのが見えるというのは、本業であっても見えません、試行錯誤の上で、ようやく 〇〇かも… 的なレベルがうっすら見えてくる位です。

例えば、この絵を見て下さい。

今、あなたという存在が新たなサービスなり、事業を立ち上げたとして、どの方向に進んでも良いという事になりますが、その中で、唯一歩いて良いのは、黄色の部分だけですが、本人には見えません。
他全てが、落とし穴です。

そんな方向性を、勢いで『一念発起』なんて言って、飛び出すのは無謀以外の何物でもありません。

それは、ただのギャンブルです。

人生の時間とお金を掛け金にした、 パチンコをしているようなモノです。

じゃぁ、どうすればいいでしょうか。

簡単です。

いきなり 100%で行く必要などないからです。

自分の力を分散して、どこにアタリがあるのかを探るという事です。

レーダーのソナーと同じ発想ですね。

自分の10%の力を それぞれに落とす これで70%を失いますが、10%のあたりと、残り20%の余力で当たりを見つける事ができ、そこに力を注ぐ事ができます。

そして、30%の力を一気に、300%にまで上げて、加速していけます。

この力というのが、一般的には予算や資本金やマンパワーというモノになる訳ですが、最初からテナントの看板など、店内装飾にこだわって、ブランド化を狙おうと予算を使い切ろうとする人凄く多いです。

例えば、一時期のタピオカブームの様に、店させ作ってしまえば直ぐに売れる、そしてブームの終わる数か月の内に収益を上げるというタイプなら、これは適しません。

既に方向性が分かっているのと、ブームの終わりが明確なので、そこに全力を振れますが、そうでは無い事業の場合は、育む事が必要となるので、上記の様に探るという事が必要となります。

私はこうした戦略的な事は、本で読んで学んだ事はなく、子ども頃にチェスで遊んでいたので、その戦略上、こういう事も感情が高揚する事はあまりありません。

チェスで考えれば、いきなり クイーンを動かす人が多い。でもそれは普通あり合えないし、そんな無策では直ぐに終わってしまう。当たり前の事ですね。

成功できるかどうかの違い

これはパソコンの勉強、いやパソコンに限らず、勉強でも事業でも、何かの物事の全てにおいて共通する事ですが

最終的に より良い結果を望むのなら覚えておかなくてはなりません。

『失敗する事を愚かだと考えている人が最も愚か』という事を

人はこれまで経験のない、新しい事を始める場合、100%失敗します。

どんなに優秀であろうと。 絶対です! 

逆に、優秀であればあるほど、過信するのです。自分の判断を。

どれだけ気持ちや気合を入れたとて同じ事です。気持ちを高揚させても同じです。

大切なのは、1回の勝負で勝る事ではなく、アベレージとして勝るという事です。

『はじめから失敗する事を含めて、それらを入れた状態での計画と、その先を見ている計画』が必要なのであって、失敗しないと意気揚々と行動する人と、失敗した後の事を考えている人とでは、根本的に行動が異なります。

良く脱サラの人が思いつくのが、田舎で地元の食材を使って事業を始めよう… 飲食店をしよう…とかって良く聞くんです。

老後は、カフェをして…とか。

あえて言おう。声を大きくして

飲食事業の難易度は最高峰!!

そう、飲食業界というのは、凄く難しい。 相当の手練れであっても難しい。
鮮度と価格と人員と集客。 ライバル店の多さ、顧客の定着率。そして飲食は 飲食の時間帯があるから、そのONとOFFの間の時間の使い方と、相当に頭を使うのです。

だから、私は飲食店を経営されている人、それだけでホントスゲ━━ヽ(゚Д゚)ノ━━!!!!って敬意を抱くんです。 

そんな難易度の高い業種を、デキたらいいな なんて気持ちでやってやれるはずがない。

10回に1回 当たればいい

新規事業というのは、10回やって1回当たればいい。 それ位の確率です。

実際、新規事業や独立して 1年持つ会社が 1/10程度なのだから、凡そそれ位です。

私も脱サラする前にそれは重々承知していました。 さすがに10回は凹むし、10回もリトライしてる時間も勿体ないとは思ってはいます。だから確率を上げていく為に頭を使う訳ですが、それでもやっぱり10回に1回くらいの確率というのは頭に絶対に入れておく必要があります。

予算に限りがあるのであれば、尚の事 精度を高める必要があります。

国の事業の場合は、危機感がないので、100万回に1回当たればいいという感じです。だって予算なんてあって無いようなものだし、自分の身銭が削られるなんて発想ありませんしね。

大事なのは、失敗を織り込む事。 そして失敗したら直ぐにリトライできる体制を最初から考えておく事。

こうしたリトライをするという考え、そして計画性を小さい時から身に付けるのなら、チェスいいよ(´∀`)

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