失敗例から学ぶ良い本

成功体験、成功例…。 華々しい結果を見るのは心地よい。
でも、そこに学びは少ない。

学びが少ないというのは、一過性という事です。

私が言う「学びが少ない」というのは「再現性」を指します。

この「再現性」の重要性というのは、理数学をやっている人間なら当たり前に分かっているモノですし、これがあるから世界が動いているという事です。

例えば1+1=2 という結果、私がやればそうなるけど、隣の別の人が 同じく1+1=2にならないのなら、この式は再現性がありません。 意味を成さないとい事になってしまいます。

例えば、幽霊がいたとします。

幽霊が側に居ると、身体がゾワゾワして、寒気が走るとしましょう。
それを誘発するから、夏の怪談というのが、まさに夏やる訳ですよね。

もし、幽霊が側に居てくれたら、常に身体を冷やしてくれるというのであれば、それこそ、夏のエネルギー問題は解決します。
幽霊さんとの共存の時代の幕開けですが、そうにはなりません。
なぜなら、誰もがその恩恵を得られる訳でもなければ、再現できないからです。

再現性とは、ある意味で「世の中の当たり前」 とも言い変えた方が、一般的には分かりやすいかもしれません。

では、世の中の当たり前の中に埋もれているような生活をしているのなら、特に何も考える必要はありませんが、そこから抜きん出て行く為には、当然ながらその当たり前を疑う必要があります。

当たり前とは、周りの一般民衆の常識を疑う訳なので、周りの人からは「あの子、ちょっとおかしい、変ってる」という印象を持たれます。 でも、そんな「ちょっと変な子」が実は世の中を変えているのも事実です。

例えば、ニュートンが、落ちてきたリンゴを見て

(‘ω’)ノ ラッキー!! リンゴ GETだぜ!

っていう人だったら、もう終わりでしょう。それで彼の人生は、その時代の当たり前に飲まれて終わったと思います。

( ゚д゚ ) えっ?ちょっ まてよっ。 何でリンゴ落ちんだよ?

こんなチャラいとは思いませんが…。 
こういうのがあるから現代の物理があり、世界の発展のベースがある訳ですよね。

さてちょっと話がずれましたが、こうした再現性というのは非常に重要な訳ですが、成功例からは再現性を知るツールとしては、あまりに内容が薄いんです。

失敗例こそ、得るモノが何倍も多いんです。

エジソンが電球を発明する為に、何千回もの トライ&エラー があって、ようやく実現しました。
彼は、1度として失敗したとは思っていません。

(´∀`) 私がやってるのは、デキない方法をこれだけ見つけた事。

という感じです。

なので、デキない方法。つまりは失敗例から学ぶ方が相当に質の高い学びが得られる訳です。

成功体験、成功例というのは、例えばビジネスの場合、その時の民衆の心理状態、時代状況の中というのが大前提にあります。

それを、世の中にあるマーケティング手法だけを学び、その本質を理解せず、表層的なテクニカルな事をやっていたって、成功率は大幅に下がりますが、それをやっている人が多い。

つまり、結果をだせる答えだけを求めている人という感じでしょうか。

これがいわゆる成功体験だけを見て、それをトレースするように学ぶというやり方ですが、過去に成功した人のやり方を現代にそのままトレースしてもうまくいかないのは当然です。

また東京でやれた事が、地方で通用しないのも当然です。
昔はこれでみんなの士気が上がっていた!という、居酒屋でのお酒を使ったコミュニケーションも今の時代には反対の結果しか得られません。

なので、成功から得られる事よりは、なぜそれが失敗したのかを考えた方が相当に学びがある訳です。その多くの失敗例を書き出す、それを記録する。
だからノートが必要なのであって、それを頭で全部覚えておくなんて事は難しい。

なので、ノートを取らない人は、そもそも頭に入れる気も無ければ、同じデキない方法を何度も繰り返すというのを繰り返しがち、そして結果失敗する。
そんな失敗を繰り返す自分が嫌になり、自暴自棄になる場合もあれば、自分はできない人間なんだと思い込むという、悪ループがはじまります。


そんな中、たまたま見つけた本

https://amzn.to/3M86BWa

私は、道徳的とかではなく、論理的に 戦争とは最も愚かな行為だし、最も無駄で非合理的な手法だと思っています。

この本は、日本人気質故に、負けた理由について記載されているモノで、まさに現代の日本のビジネスモデル、会社組織の運営において、学びのある本だと思いましたので紹介します。

ザックリどんな内容か

日本が戦争に参加した背景や、日本軍が採用した戦略や戦術、兵器、そして日本兵の精神面について詳しく説明されていて、特にこの 一番の現場である日本兵の精神状態 という点を記載している点。その戦略に至った、さらに大きく引いたバックグラウンドを合わせて見れるというのに価値ある本です。

企画や戦略を組む、組織を動かす、経営者などのビジネスパーソンにはおススメしたい所です。

太平洋戦争というのは、物理的な戦争ではありますが、実際に今現在の世の中で繰り広げられているのも、形こそ変れど内部は、やってる事は戦争と同じです。

なので、日本というのを1つの企業、1つの会社 1つの組織

さらに言えば、イジメを受けている子にしてみれば、クラス内での戦略の在り方等に応用できる訳で、読めるなら小学生からでも価値あると思う。
というか、我が子なら辞書使って読ませてるレベル。というか、夏に戦争アニメみたいなの体育館で見せるより良いと思う。

例えば、敗戦要因として

経済的要因

日本は戦争中、資源の不足や物資の欠乏など、経済的な問題に苦しみました。アメリカなどの連合国側は経済力で圧倒し、日本を完全に孤立させたため、戦争を継続することが困難にする事。

軍事戦略の失敗

太平洋戦争開戦当初から、急速な勝利を追求しますが、後方の補給線が脆弱であったため、長期戦になると物資の不足や兵力の疲弊が進みました。また、軍事作戦の失敗も多く、ガダルカナル島やミッドウェー海戦などでの敗北が大きなダメージとなりました。

国民の士気低下

戦争末期には、市民の多くが戦争に疑問を持つようになり、軍隊の士気も低下していきました。このため、戦争の継続が難しくなった。

等の要素が上げられます。
これらは、一般的な戦略として当然、私も使う手法ですが、それに伴って現場の劣化具合を見るには良い文献です。

日本軍は有名な所で、パールハーバー等の奇襲等が有名ですよね。
映画でもありました。

ただ、奇襲は最初の第一歩のポイントには有効なのは、常識ですが、その奇襲をやり過ぎた場合の結果についても記載されています。

戦争が長期化するにつれて、日本軍の奇襲作戦も効果を失い、逆に連合国側の対策により大きな損失を被ることが多くなります。
奇襲作戦は、敵を混乱させることができる一方で、補給線が伸びることによる物資の不足や、敵に対する情報不足など、リスクも伴うものであることも指摘されている点など、中々良い目線での解説です。

こうした、「戦争」という1つのテーマから、自分の状況に置き換えて、経済力の重要性・リーダーシップ・慎重な戦略立案・情報収集の重要性というのを知れ、またその失敗の結果がどうなるのかというのが記述されている、他にはない、良本です。

経営者は勿論、これからビジネスを立ち上げられる方にも、イジメられてる子にもおススメ

ご興味があれば

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(; ・`д・´) チェスやモノポリーでも身につくけどね!

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