家庭で行うバックアップ|その1

パソコンスクールらしく、今回はパソコンネタで書きたいと思います。
今回は『バックアップ』についてです。
教室で生徒さんがUSBのデータがごっそり消えた事について

『USBのデータって基本不安定だしね。 全飛びする事は、低確率とはいえあるよ。』
という話をしていたら

それ! どゆこと!!

という事で、お話があったので、この流れで、ご家庭でやるバックアップについて、良くブログなどで書かれているような理屈じゃなく、家庭向けで直ぐにできるようにという事を主点に書いてみたいと思います。

利便性とリスクの関係

USBメモリというのは、非常に便利です。無くてはならない存在ではあります。
その利便性というのは、電源をOFFにしなくても、ONの状態で抜き差しも可能だし、今となっては安価で、振り回しても大丈夫。

そんな、ある意味『雑に扱っても大丈夫』というのが一般的です。

これに対して、昔は、デバイスの抜き差しというのは、再起動やシャットダウンをしてから、改めてWindowsに認識しなおさないと使えなかったし、雑に扱ったら直ぐにデータ飛ぶというのは当たり前なので、非常に大事に大事に運用されていました。

私が昔使ってた SONY VAIO ノートは。ノートパソコンのくせして、持ち歩いたら速攻でデータ飛ぶというのは、もう当たり前の様にありましたし、それ位慎重に扱う物だし、それは基本的に今も変わりません。

USBはその利便性があいまって、様々な機器に接続できるようになりました。まず、ここが便利であり、リスクの1つです。

USBメモリは、いわば情報の倉庫という所です。

情報の倉庫となるのは、DVDやブルーレイ・ハードディスクやSDカード関係…。 その保存媒体は多種多様にあります。

もしかしたら、皆さんがハードディスクやUSBを買ってきた時に『フォーマット』してね…という事を聞かれた事があるかもしれません。

情報の倉庫となる、こうした記憶媒体というのは、その倉庫には倉庫のルールというモノがあります。

例えば商品の在庫なんかの場合は、先出先入れ方式や、先入れ後出し方式 があるように、その場のルール的なものがありますよね。

それはUSBメモリにしても同じで、ファイルシステムというのがあり、FAT、NTFS、HFS、ext2、ext3、ext4、WAFL、ISO 9660、ODS-5、UDF、HPFS、JFS、UFS、VTOC、XFS… と色々な規格があります。

特にWindowsで利用されるのが FAT32、FAT16、NTFS、exFAT あたりで、 MacだとHFS(HFS+) というのを使います。

それぞれ、扱える倉庫の大きさであったり、ルールが異なります。

電気のたこ足の様に、同じ形だから差してしまえ! とやると、こうした事があり、リスクの1つとなります。

これは、USBに限った事ではなく、昔のフロッピーディスクも同じです。

DVDには、DVDの。 ドライブレコーダーには、ドライブレコーダーの…というのがあり、機器によってその管理方法というのは違います。

ある程度は、Windowsも扱える様にはしていますが、全て扱える訳ではありません。

USBメモリって、殆どが人間が持ちやすい為にあの大きさ

みなさんがUSBメモリって思いつくのって、こういうのだったりしませんか?

そして、この黒い筐体の部分に記憶装置が入っているんだって思っていると思います。

勿論、そういうのもありますが、それはどちらかというと空間あるから使おう位な物で、本来はこれだけ短縮できます。

これだけで事足りる訳です。先端部分というのは凄く大事な部分なんですが、イメージ的に、持ち手の部分だけ大事にしとけばという意識がどうしても働き、出っ張ってる所の扱いが結構、雑な方を見受けます。

大切に扱ってね

電子部品は、人体ほど丈夫ではない

この写真みてどうですか?

これは、電子基板の上の写真です。

でも、どこかの街のようにも見えますね。

人間の世界では、土地があり、その上に建物がたち、人々が行きかい、それぞれの活動を通して活発に活動して社会を形成します。

パソコンの場合も、マザーボードという基盤があり、その上にチップが乗せられ、その中を電気信号が行きかい、それぞれの活動を通して処理をしています。

人間の世界も、パソコンの内部の世界も、仕組は殆どかわりません。スマホにしても、パソコンにしても、電子レンジやテレビにしても。つまりは、皆さんの持っている物のデジタル物というものには、それぞれの世界があり、それぞれの世界に住人がいて、日々色んな作業をする結果物を皆さんが受け取っているという事になります。

人間の世界では、人が動きますが、デジタルの世界では、電気情報が行きかいます。それは、人体の内部とも同じです。赤血球が酸素や栄養素を全身に運んで、そしてそれぞれの臓器がそれぞれの仕事をする事もまた同じです。

しかし、有機物ではない『機械』というのは、いわば鉄・アルミ・プラスチックの塊ですから、自分自身を自己再生する事はデキません。

故に、一度破損してしまうと当然その破損を引きづったままの状態になります。

街中で、道路工事をよく見ますよね。道路も健全に使っていてもやっぱり破損してくるから直す必要がある訳ですし、そうでなければ、街中ボコボコの道を走らなければならないし、場合によっては陥没して通行止めになるかもしれません。

電子機器たちは、一度破損しても誰も直してくれません。パーツを取り換えられるまでは。
しかし、表に症状が出てくるころには、相当な破損が進んでいます。

こうなると、多くは修理に出されるよりも、破棄されてしまいます。

直せばまだ使えるのに…。 と言っても、もう何年も使ってるから買い替える! と言われてしまいます。

人間の目線では、古いから買い替えよう…。気に入らないから買い替えよう。かと思いますが、機器の世界の住人の目線から言えば、こういう事です。 つまりは世界崩壊という事ですね。

電子機器の住人目線

人間目線

なので、私も生徒さんには、極力 修理・リカバリー等して長く使えるようにとご提案しますし。 本科生の生徒さんのPCについては、最低コストのパーツを選んで、それは購入してもらうとして、作業としての修理代は無料で対応している背景がこれです。

私は『環境化学』というカテゴリを学んでいましたし、環境という事については非常に興味がありました。そんな私が『環境化学』を辞めた理由が、世の中の多くの『環境』というのが欺瞞でしかないからです。

うわべや基準値だけの話ではなくて、一人の人間の力は、儚く小さいけれど、少しでも 無駄な消耗品 を抑えられたら…。 という願いの元に 無料で修理しているんです。 

( ゚д゚ ) めっちゃ小さいけども…。

ともあれ、機器も大切にしてあげてね

ペットをブローカーから買って、飼えないからと、捨てたり、保健所に連れて行ったらヒドイと思いますよね。電子機器は所詮はモノかもしれないし、何も言わないけど、買主となるオーナーの為に一生懸命してきた訳ですから、もうちょっと大事に扱っても良いかと思います。

壊れたら、新しいのを買えばいい…というのは、モノにもよりますが、それは昔の話で『SDGs』と言われているこの世の中で、それはさすがに 前時代過ぎます。 民度を問われる案件とも言えます。


少し、話がそれましたが、それ故、大事に扱ってもらいたいし、大事に扱わないと、そもそもトラブルの原因になるという事が分かって頂けましたでしょうか。

バックアップを取るという事については、簡単な話ですが、そもそも大事に扱ってくれないと、バックアップ先すら壊しかねません。

何の為のバックアップだという事になるので、この事実はシッカリと分かっておいて貰いたいなと思いました。

では、次回は本当にちゃんとバックアップの手順説明しますね ( ´艸`)

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