実務で通用するデザインソフトの模索

今回はちょっとデザインしはじめている人向けの内容です。
ちょっと、PhotoshopやIllustratorとか体験した人あたり。

世の中、デザインソフトというのは、かなりの種類がある訳ですが、その中でも圧倒的なウェイトというか、業界標準的に利用されているのが、Illustrator や Photoshop という事になる訳ですが、今は買取るというプランがないので、サブスクリプションという事になります。

これが、常にデザインを仕事にしているのなら、十分に元は取れるのですが、本業のデザイナーではなく、突発的に使うという事になると、ちょっと (。´・ω・)ん? という気持ちになるという事を生徒さんからお聞きしており、どうにかその変わりとなる物がないのかという事を、授業が無い時間に幾度となく検証してきました。

デザインとひとくくりに言っても、その方向性はバラバラで、絵を書きたい。 レイアウトを組みたい WEBデザインをしたい。 広告を作りたい。 広報物を作りたい。 プレゼンの資料を大幅にアップデートしたい…。

デザインというのは、結構曖昧にされがちですが、実はその方向性によって全く異なる訳です。作業工程も方向性も…。

その色々なデザインの多くを Photoshopや Illustrator・又は InDesign などのソフトがカバーしている訳ですが、どうにか、もっと家庭で手軽に、しかも業務レベルで使えるやつがないかと探していた訳です。

既存は高すぎる。なら無料でいいのか?

絵を書くソフト・デザインするソフト…色々何百とその種類がある訳ですが、その値段もピンキリです。

価格も無料。つまりはフリーソフトでも、非常の高品質のデザインソフトというのがあります。

例えば、代表的なのでいえば、GIMP もそうですし、 Inkscape などがあります。

お金をかけないと何もデキないという事はなく、お金をかけなくても、それなりの事ができてしまうのが、このデジタル世界の良い所で、有志達によって、こうしたソフトは開発され公開されています。

こうした無料のソフトも利用してみたり、色々してみたのですが、高いのは確かに問題かもしれませんが、無料という事であれば、良いという事ではありません。

無料というのは、全て 有志の方々によってボランティアによって作られているソフトです。
それ故に、例えばWindowsのアップデートや、その他の仕様変更などによって、これまで無かったトラブルが出て来たりというのは、良くある話で、有志の方々が本業以外の時間を使って一生懸命やってくれる訳ですが、直ぐに対応という事は勿論ない訳で、やって頂いてありがとう! という事以上にありません。

分からない事は自分で考え、自分で調べる。 

価格が安ければ安い程に、その頻度は高くなります。

結局のところ、高いには高いなりの、安いものは安いモノのそれぞれのメリットデメリットがあるので、上辺の金額だけを見て、判断すると別の事でお金を持って行かれません。

故に、シッカリとシステムのアップデートが安定して行われていて、かつ安いモノであることが最も狙い処という事になる訳です。 そう簡単にないけども…。

実務で使えないと意味が無い

個人で絵を書くのなら、自分が使いやすいソフトを使えば良いし、出力した後にそれがSNSや、WEBにアップする程度なら、それこそ何でも良い。

始まりから、終わりまで、全てが自分一人で完結するのであれば、何でも良い!

例えば、WORDやEXCELも 自分一人で終わるのなら、 Google ドキュメントや OpenOffice等の無料の オフィス製品を使えば、良い訳です。

しかし、誰かと連携する場合。例えばデザインの場合は、印刷業者に対して渡す必要があり、そうした意味での連携がなければなりません。

そういう意味では、 IllustratorやPhotoshopというのは、絶対的な連携の安定感がありますが、それ以外のソフトが逆に弱い…。印刷業者も入稿データを IllustratorやPhotoshopで欲しがります。
ただ、プリントパックなどの業者さんは最近 PDF入稿を希望するようになってきており、PDF出力できるなら、どのソフトでも良くなってきたので、時代的に Illustratorじゃないとダメなんだ…という縛りが弱くなってきたように思います。

実務で使うという事になると、こうした連携がデキるかという所がとても大切です。

この連携には、カラーモードが CMYKが使えるのかとか…細かい所が色々あります。

時間がかかると意味が無い

これは使い勝手という部分と、持っている機能が、サクサク作る為の流れに載せる為に、細かい所の調整ができるのかという事になります。

ザックリしたものを作るなら、それこそWORDでもチラシは作れますが、仕事で作るという事であれば、スピードが求められるし、逆にラフ案をサクッっと作りこんで、本番に作りこむ…という感じで作っていくので、サクサク回るという事が大事。

日本語扱えるか

無料のソフトの多くは 海外で作られている事が多いのですが、日本語そのものは表示されたり、書いたりは問題なくできます。

日本語特有の問題。 それは『縦書き』です。

この縦書きというレイアウトは、この国独自のレイアウトデザインですが、何気に良く利用します。これが、問題なく表現でいるかどうかという所も、後々作業効率という意味でも大切です。

Illustratorと同じ事が再現できて、同じ操作性でできるのか

これが一番大きいかもしれません。

IllustratorやPhotoshopと同じ操作性と同じ感覚で扱えるのかという事が一番大事です。
TOP OF デザインソフト にもっとも一番近いという事は、代わりになるソフトとしては一番大事です。


色々触りまくって、一番近いと思うのが

AFFINITY シリーズです。

シリーズなので、Adobeシリーズとよく似ています。

Adobe Illustrator → Affinity Designer
Adobe Photoshop → Affinity Photo
Adobe inDesign → Affinity Publisher

がそれぞれの代わりとなります。

そして、このソフトは、買取型なので、一度買ってしまえば、後は無料でアップデートしてくれます。そのアップデートの頻度も結構あり、凄く管理されている感を感じます。

そこのソフト 1つのソフトが 7000円なので、1つづつ買う事もできるし、 3つセットで買った場合は 21000円 となる訳ですが、時々 半額で売られています。

なので、3つ買っても、10,500円で済むというありがたいソフトです。

因みに、私も半額セールの時に買いましたし、生徒さんも半額の時に買っています。

これを授業の中で、正式に デザインソフトとして採用するにあたり、従来のIllustratorなどと同じ様に使えるのか、印刷業者に送る場合はスムーズか…

デザイナー目線と、生徒目線と、色んな目線で検証して使えそうかテストしてみました。

とりあえず、ネットに転がってた チラシらしきものを再現できるか、お試し的にやってみました。

結果…。

Illustrator程、高速でデキないけど、まぁまぁ使える。
業務レベルでも、とりあえず使える。

まぁまぁ使える… というのは、これは仕事をベースにした場合であって、個人レベルなら この Affinity Designer(Illustratorの代わり)に通用するという事になります。

慣れもあるとは思いますが、Illustratorの操作性に近い事もあり、Illustrator使える人なら、勢いで使えるんじゃないかなと思います。

とはいえ、Illustratorなら、作業工程をサクサク進められる所を、機能がそこまで豊富ではないので、かなり遠回りしながら再現するというか、作業スピードにはそうした部分で持って行かれますが、見栄えという意味では、近い所までは再現できるかと思います。

ましてや、個人レベルという意味なら、ほぼ問題ないかと思います。

また、時間がある時に、色々作りながら、どこができて、どこがデキないのか…という部分を調べながらやっていきたいと思います。

業務レベルで転用はできるので、皆さんも デザインをされるなら、半額セールの時、良かった買ってみても良いかと思います。

時々やってます。

そして、体験版も無料であるので、一度インストールしてみて下さいね。

とはいえ、Adobeシリーズの使い勝手の良さを知っている者としては、仕事レベルならAdobeを手放すのは惜しい( ゚д゚ ) ソフトの価格以上に、作業コスト(時間)を持って行かれてしまいますから。総合コストを考えると、Adobeもあり。

AFFINITYを使うにしても、結局のところ、基本ベースの技術が無いと使えないから、勉強は必要だけどね。

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