01:学習戦略とは

この記事は、ここで解説する勉強の仕方シリーズの最初のページとなります。

これから学習をしていくという事は様々なシーンで出てきます。パソコンだけでなく、日常的な勉強。資格取得の為の国家資格の勉強。学生の試験対策等も含め学習シーンというのは常に存在します。

学習をこれからしていくにあたって、これまでは『気合』とか、あの子は頭が良いとかという事を言われいたのは昭和世代で、学習というのは『学習技術』『学習テクニック』という側面も大きくあります。

これから解説するテクニックで学習効率を上げ、さらに上のステージへ上がって下さいね。

ゴールの明確化

これから学んでいくというのは、道のりを歩いていくようなモノですが、道のりを進んでいくというのは必ずしもゴールというものがあり、そこに向かっていく訳です。これから皆さんがされたい事となる『ゴール』とはどこにあるのか。これを明確にしなければなりません。

例えば資格の場合は取得が合格になる訳ですが、もう少し具体的に、過去問で〇〇点以上が常に取れている状態とか、学校の成績であれば、全科目が〇〇点以上 とか。 漠然としたゴールよりも、もう少し具体的に考えてみて下さい。

東京へ行く! という事よりも、東京都のJR東京駅 〇番ホーム というぐらいに明確にしないと具体的な着地点というのが分かりません。ゴールを毎々設定すればするほど、全ての工程。全ての学習が曖昧となり、無駄な学習をしてしまう事になります。

無駄な勉強をしたくない!結果が欲しい! と言う事であれば、なおさらこのゴール地点の明確化をする事が非常に大事です。勉強する前にはまず、目的の明確化!何度も言うようですが、これが大事です。

そして、それはどこ!という場所と同時に、いつまでに?! という時間も同様です。

いつまでに。どこに居ればよいのか? この2つは絶対条件として最初に決めて下さい。明確に!

今の自分を知る

ゴール地点が明確に見えてきたら、次は、今どこにいるのかを知らなくてはなりません。
学習とは、今現在とゴールとの間のギャップを埋める行為だからです。

東京へ行く! 今は品川に居る!というのであれば、歩いていけます。しかし、今大阪にいる!という事であれば、歩いていくというのは現実的ではありません。歩いていく事も可能ですが、それ相応の装備と準備と時間が必要です。

学習においては、今どこまでの事を理解しているのか、それを改めて考えてみて下さい。

例えば、中学3年生の数学を学ぶ…といっても、小学校6年の算数が不得意という状態であれば、前に進もうにも、必ずどこかで引っかかります。前に進めません。 自分が今どのような状態。どの様なスキルを持っているのか。改めて書き出す必要があります。

自分との対話というのは、結構、横着しがちです。 でも面倒がらずに今一度考えてみて下さい。
それが、無駄な時間を取らせない為にも必要な過程です。

ゴールまでの距離を測る

小学生の時に、距離=速さ×時間 とかそういうの習ったかと思います。学習においてもこれに良く似ています。これを学習に充てると、こんな感じです。

これで、あなた自身の学習ができる環境、いわば能力というのが分かります。
そして、ゴール地点へ行くまで、どれくらいの予定で、まかなえるのかがおおよそ分かります。

学習効率係数というのは、簡単に言えば 集中力のようなモノです。 この係数が0.1 であれば、どれだけ時間があっても、学習効率は下がりますが、係数が 2 3 となれば、2倍、3倍のピッチで上げていく事ができます。

これから、このシリーズでご紹介するのは、この係数の上げ方という事がメインとなります。

資格試験の場合、凡そですが学習時間が 300時間とか、 1000時間とかという目安は各種 資格名と勉強時間 などで検索すると出てきます。それは凡その時間が必要かもという目安にしてください。

その必要時間、自分の学習スペックを考えて何日必要か、どれくらいのピッチでいけるのか。時間を捻出する必要がどれくらいあるのかを計画を立てる事ができます。

学習に必要な要素を見直す

学習にはただ、本や問題集と向き合えば良いというモノではありません。私たちが人間である限り、淡々と進めるという事は中々難しのです。

学習準備学習実践メンタル身体状態
・目標管理
・自己分析
・学習計画の立案
・時間管理
・インプット
・アウトプット
・復習
・記憶
・モチベーション
・集中力
・ストレス管理
・睡眠
・運動
・食事
・疲労回復

人という生き物である限り、また日常を過ごしている中で、様々な要素があり、上記の表の様に、勉強と同時にそれ以外の管理能力も問われます。

勉強とは、頭の良しあし…と言う風に思われる事が多いですが、実際は 管理能力 が問われているという事になります。そして、勉強における管理能力とは、ダイエットでも同じですが、いかにそれが無意識にできているか…という習慣化させる過程が一番難易度が高く、それを突破できれば、比較的スムーズに進める事ができます。

勉強がデキる子が、さらに賢くなり、勉強が苦手な子が、ドンドンできなくなる…というのは、管理能力があるかないか、そして習慣化に成功したかどうか…という事になります。

この様に、学習するという行為1つとっても、そのパフォーマンスを上げる為には、学習を始める前に、まず今一度考えておくべき事がある…という事を今回ご理解頂ければと思います。

では、次回からは、それぞれの具体的な手法・考え方・対策についてご紹介していきます。

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