子どもの能力は母親に依存する

こう言うと、いつもの私の口調で、私が言ってるだけだろと思われてしまうのも何なので、先に今、流行りの言葉を使おう…。

エビデンス を先に出そう!

エビデンスとは、証拠・根拠、証言、形跡などを意味する英単語 “evidence” に由来する、外来の日本語。 一般用語として使われることは少なく、多くは、以下に示す分野における学術用語や業界用語としてそれぞれに異なる意味合いで使われている。

Wikipedia

保護者に対する調査の結果と学力等との関係の 専門的な分析に関する調査研究

http://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/micro_detail/__icsFiles/afieldfile/2018/07/10/1406896_1.pdf


興味のある人、文字読むのが苦痛じゃない人は、直接この論文読んでください。
文科省としての発表です。

※文部科学省の委託により国立大学法人お茶の水女子大学(代表:浜野 隆教授)が分析

母親の価値観と危機意識が子どもの成長に直結する

これは、論文が出る前から、当たり前にわかってた事だし、教育の現場にいれば、当たり前すぎて、あえて言う程の事でもないとされる内容。
でも、知らないと知らないですよね。
世界中でも、これは研究されていて、日本発で、一番新しいのが、上記の論文になります。

秋田県が日本で一番学力が高いとされるのは、ニュース等でも見る事がありますが、この全国テストと同時に保護者のアンケートもある訳で、そのアンケートの方が本当は重要で、教育専門家は、こちらのアンケートをとても重視しています。

論文内容を紐解くと、こういう内容が書かれている訳です。

  • 子どもは、父親の学歴より、母親の学歴との関係性が強く出る
  • 父親が単身赴任している子どもの学力は、そうで無い子どもよりもテストの点数が高いが、母親が単身赴任で居ない点数は低くなる。
  • 父親は遅く帰ってくる方が、子どもの成績は伸びる。
  • 家にある本の所蔵量で学力が変わる

等々…。もちろん、こういうモノだけじゃなくて、色んな事がかかれているので、教育に携わる人間は一読の価値がある訳ですが、家での教育のかなめが母親なら、母親されている方にも読んで貰いたい所です。

こう書くと…

おとーん

なデータが、ありますが…。。
鵜呑みにする必要はありません。
オトンも必要です。ここでのオトンは、たぶん家や子供の事を全部、オカンに任せてるオトン…という割合が多いように思います。

他には

  • 家庭社会経済的背景と学力の関係
  • 「非認知力スキル」とこどもの学力
  • 不利な環境を克服している児童生徒の特長
  • 学校風土と子供の学力
  • 家庭環境と子供の学力

等です。

結局の所、経済格差が子供の能力の勉強格差…ともいわれる訳ですが、

その経済格差

子どもの教育にお金をかけれる

子どもの教育に関心があり、勉学の投資をいとわない

子どもの教育に対して意識がある

これからの社会に対する危機感

という事です。なので、親の意識があれば、お金を突っ込む必要はありません。工夫でいかようにもできます。
ただ、手を抜くつまり、アウトソーシングを利用するのであれば、お金はかかります。
逆に、周りの友達が行ってるからと、子どもが勉強の意味も分からず、とりあえず塾に突っ込んどけは、一時的な点数としての点数は上がりますが、それで終わりです。

いつからやるのか?! 今でしょ?

いや、この言葉嫌いだけど。ほんとその通りなんです。

昔の人の言葉とは、中々深いもので『三つ子の魂100まで』というのがありますよね。
幼少期の価値観がそのまま大人にまで継続するって事です。
なので、幼稚園・保育所 その時代からです。

例えば、時速100㎞で走ってる車で、1Km 先に障害物があるとわかっていれば、いくらでも回避はできます。
これが、50mまで迫ってきたら、危ない!と思うし、5m前で気づけば、衝突するしかありません。

早く始めればそれだけ余裕が出るという事です。
そして、その余裕をもって運転するという価値観は、早期に身に付くという事ですね。

1㎞先に障害物がある。
それなら、ハンドルの切り方も、ブレーキを踏む事も教えてあげられる。
でも、5m手前のような直前ではどうしようもない。

中学2年後半・3年から勉強し始めて受験に対応するというのは、こういう事です。遅くなればなるほど、辛くなります。

例えば、イメージしやすいように図化してみます。
目標設定が、イメージしやすい様に大学入試だとしましょう。 もちろん大学入試がゴールなんて事にはならないんですが、どんな目標でもかまいません。 仕事の目標であっても同様です。

これが一般なのかは正直分かりませんが、私が回りから聞く多くの内容はこんな感じです。
直前になって、ヤバイ!! という危機感によってポテンシャルを上昇させていくパターン。
それを時間軸で表すとこうなります。

直前で頑張るというのはこういう事です。
直前になればなるほど、その苦労は半端なく急な坂になる訳ですが、そもそも、これまでそんな坂を上った子が急に登れるようになるはずもなく、それで登れたらある意味奇跡という感じでしょうか。

なので、危機感(気合)で何とかするしかないので、当然いつも +α 位な努力で到達できる範囲しか上れません。

それこそ、近所の 五月山や 六甲山しか上った事が無い人間が、その乗りで、マッターホルンに上るようなモノです。

ムリやね。気合でどうにかなるとかじゃないよね。現実的に

そもそもマッターホルンに登れる人は、普段から、その為のトレーニングをしています。

でも、マッターホルンに上るにはどうしたらいいか…。
物理的にかんがえてみたら簡単です。

もっと緩やかな道を作ればいいだけですね

赤い道を作ってそこを歩いていけば、そこまでの急ではありません。それこそ近所の山レベルにまで落とす事ができます。

子ども達の能力そのものは、個人個人色々ありますが、大して違いはありません。
その能力の差を生むのは、周りの大人の価値観や知識量によってダイレクトに影響します。
何かを教える訳でもなくとも、この 問題(ここでは大学受験)までの『距離』と『時間』の関係が分かるだけで、そこに対して、何をすれば良いか。何を投資すればいいのか というの考えれば、おのずと答えは見えてきます。

そして、一番側にいる母親が、どれだけ子どもの将来に対して意識があり、危機感を感じているか、それが子供の将来を完全に左右する… と言えます。
アウトソーシング(塾・習い事)に出す事が全てではありません。 アウトソーシングを利用すれば、ある程度の効率は上げられます。しかし、アウトソーシングを利用する事が目的となり、本来、この子に何を投資すれべきかという事を忘れてしまっては『投資』の意味も分からず、ただの時間もお金も無駄になります。

HEARTSでも、そうですが、とどのつまり『教育』とは『未来への投資』です。
決して、家にいてたらダラダラするから… という理由でアウトソーシングする物ではありませんよ。(´∀`)

母は偉大!という事ですね。

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