大人になってから、勉強をするという機会というのは、学ぶ人には多く。学ばない人には略皆無。
HEARTSは教育業ではあるけれど、私自身、決して勉強そのものが好きという訳ではないし、頭も良くない。
声を大ににして言おう!
( ゚д゚ ) 勉強大嫌い!!
勉強というプロセスは、ぶっちゃけどうでも良い。そこで得られた知識や知恵・経験的なモノが欲しい訳であけど、普通の物販やサービスと異なり『教育』というのは難しい。
お金を払えば直ぐに手に入れられるモノやサービスと異なり、身体に染み込ます為にあらゆる動作が必要となり、本人の時間やメンタルを必要とする訳です。場合によっては気合も…。
故に、私をはじめ、教育者というのは、その過程をいかに軽減でき、いかに効率良く 相手(生徒)に知識を流し込むようにと、あれやこれやと工夫しながら、知識を注ぎ込む為、日々苦労が絶えない訳です。
注射嫌いな子に注射をする様なモノで、当然好かれるという事は無く、どちらかというとウザがられる存在。
それでも、注射をしようとするのは、しないとその子にとっての危機がある事を知っているからですが、注射を打たれる本人は目の前の痛みにしか意識が無いので、どうしてもギャップが生まれます。
勉強という行為に頭が良い、悪いという事が良く言われるけれど、どちらかというとテクニック的な要素が大きい。
そのテクニックの詳細は、人によるという部分がまた大きい。
同じやり方が万人に合うという訳でもなく、その人その人のやりやすさというのがあります。
とはいえ、万人に共通するのも勿論あります。
そして、そこまでの努力をしてまで勉強するのには理由がある訳ですよね。
- 就活を成功させたい。
- 昇進したい
- 昇給したい
とかが良く言われますが。
私としては、そんな目先の小さな事よりも、もう少し大きく物事を見てもらいたいと思う限りです。
例えば
- 新たに会社を作ろう
- 日本国内だけでなく、海外ベースで行動しよ
とか…。
結局の所、勉強で得られるモノとは何なのか…というと
『自分の可能性』
という事です。
可能性とは、自分の判断ができる。自分が思考できる限度を指します。
思考できない領域は、何であれ不可能と判断するし、そもそも思考もしない。
だけど、突飛な事だと思える事でも、そこに道筋が何となく見えてくる…という事ができれば、実現可能な状態になります。
知識とは可能性であり、可能性は行動を生み出し、行動は結果を生み出す。
その最初の知識を供給させるのが勉強という事で、勉強をスムーズに行わせるのが教育者の仕事。
故に、教育者とは、相手の人生を変える仕事という事になる訳です。
さて、テクニック的な要素という事を書きましたが、その具体的な所を、今後、スタディーハーツ生徒専用レッスンの方に残して行こうかなとは思いますが…。
せっかくなので、少しだけ
バナーの画像にありましたが、今回ご紹介するのは、国家試験系・学校系… というサブタイトルがあります。
この両者についての特徴というのは。 既に『答え』が存在している。という事です。
国家資格系の場合は、 過去問
学校のテスト系は、授業中に先生が発している。
という事です…。とだけ言っときます。
第1章:準備と現状把握
試験の合格というモノは、旅でいうゴール地点となります。 旅をするのに、無くてはならない情報。それが、具体的なゴール地点と、現在の場所の把握です。
これを正確に見極めずに、勉強をし始めるのは、ただ、目的のないウィンドーショッピングをしている状態であり、買い物しているようで、何も買わない(何も手に入れていない)のと同じく、勉強しているつもりで、何も学んでいない。得られていないという事です。
勉強。特に 試験系は 戦略です。 何を置いてもこれが重要です。
どのルートで
どのような方法で
どの様な道具で
戦略として、勉強の全体像としての把握は必要です。
因みに、テーマは勉強としていますが、これはダイエットでもなんでも、ゴールが明確に想像できるモノは、以下これに該当します。
第一節 ゴールを明確にする
試験の場合、ゴール地点というのは、試験日に合格するという事になりますが、〆切という観点からも、やはり試験日にどこまでのレベルにある必要があるのかという、具体性を理解しておく必要があります。
国家試験系なら、平均90点以上は取れている… とか。 学校の試験の場合なら、 試験前日には、教科書●ページ~●ページの内容については、概ね把握して、説明できる…。というような
その基準となるボーダーラインは明確にどこなのか? という線引きが必要です。
そのボーダーラインをどんな状況でも超えられるという 余裕さは、メンタル的な余裕にも繋がり、当日の試験もリラックスして受けれます。
100点じゃないとダメ…という事でなければ。
まず、最初にすべき項目は。このゴール地点の確実な、いつまでに、どこまで到達していなければならないのかの見極めの作業が必要です。
第二節 現在の位置を把握する
現在の位置の把握とは、勿論試験まで、何日あるのか…という事もそうですが、どこまでの理解があるのか。という所です。
人間、勉強となると、得意な事を何度もして、苦手な事を放置してしまうモノ…。少しでも楽しくあろうとして。
それでは、何が不足しているのかの見極めもできませんし、対策もできません。
多くが『分からない事が分からない』という状況で、分からないと向き合う事をしないので、余計に悪循環を繰り返します。
『膿は絞り出す』という様に、『分からないを絞り出す』事は非常に重要です。
そして、今 何が分かっていないのか?
ゴール地点と現状のギャップを把握する事。 常にゴールからの逆算で、今手を打てる範囲まで、1つ1つを繰り下げていくという事をしていく必要があります。
これは、QC7つ道具という品質管理の手法の中で『系統図法』というモノがあります。
■ 系統図法(ロジックツリーとか色々言われる)
系統図法とは、目的達成のために最適な手段や方法をツリー状に並べる方法です。
by 私の頭の中の記憶。
目的を達成するための手段を目的として捉え、その手段を考えるという作業を何度も行います。
その作業によって、目的と手段を多段階に展開でき、最終的に実行するための手段にたどり着くことができるのです。
この系統図法の様に階層構造的に考えれば、明確なトラブル(分かってない所)ギャップの問題点に焦点を向けやすくなります。
第三節 ゴールまでの距離を導く
大阪~東京まで 距離は凡そ500kmあります。
一体何日かかるでしょうか。
車で行けば9時間程度です。しかし、地道に歩いていく事になると何日かかるでしょうか?
同じ様に、勉強でもダイエットでもゴールまで一体どれくらいの日数や努力が必要でしょうか?
例えば上の例で考えれば、人の歩くスピードは凡そ3㎞/h 前後とされています。
500kmを単純に 3で割れば、166.666時間 おおよそ167時間としましょう。
これは、24時間寝ずに歩き続けた場合で、約7日間かかるという事になります。
気合で頑張れ!というには無理がありますよね。
先ほどの系統図法でもそうですし、ダイエットでもそうですが、最初はやはり気合があるので、自分に高負荷をかけた状態でやる!という勢いはあります。
しかし、勉強もダイエットも長期戦のモノなので、一時的な気合ではどうにもなりません。これが戦略が必要な理由です。
1日に歩く時間は8時間というのが現実的。それ以外は回復。食事・睡眠等を考えると、頑張っても8時間。
この8時間歩いた場合、約21日。
じゃぁ。21日で絶対に着くのか…という事は難しいかもしれません。途中で雨が降る。山越えでは、速度は落ちます。下りならスピードが上がるかといえば、下りは下りで足に負担がかかります。
それによる足の故障。歩き続ける事による身体の負担…。と言う事を考えると、30日でようやく実現可能かもしれないという予定が組めます。
良く、資格試験なんかでは、勉強時間がおおよそ 300時間とか、1000時間などと言われているのは、平均でだいたいこれ位だよ…という予想ですが、全ての人がこれに当てはまる訳ではなく、人によっては直ぐに忘れるけど、一時記憶が強い人もいれば、理屈を知らないと前に進めないけど、忘れにくいという特性があったり、人それぞれですが、こうした自分なら、このゴールまでおおよそこれ位いる…という期間とゴールを見ながらの調整が必要です。
1日2時間なら時間を作れる。 それを何日やれば、資格の取得が可能なのか…。
気合ではなく、これはれっきとした算数でしかありません。
勉強時間に比例する。一般的には、その比例の角度は、人によって X要素 があります。ある人は1.5。ある人は0.8。
子どもの頃に、勉強をしてきた仕方を理解しているか、して無いかで、その辺は変わってきます。
地頭という事もありますけどね。
第四節 勉強の裏技はさほど通じない
勉強をいかに楽にするか…。これはもう、中々な課題です。
記憶術術・速読法…。 色々私も見てまいりましたが、一時的な効果がある物もあれば、これをベースにすれば効率良いかな…とかそういうのはありますが、手品の様に、変化するようなモノはありません。
残念ですが、地道に…。 が一番かもしれません。
何故なら、人間の記憶を司る脳は、神経細胞・グレア細胞と、所詮は有機体の構造体でしかなく、有機体は急激な変化が出来ません。パソコンの様に、インストールで、ポン!とはデキないのです。
とはいえ、インストール中のパソコンのCPU(脳みたいな所)は、かなり発熱して動いてますけどね…。
忘れるという事が前提で作られた様な記憶装置のようなモノです。
だから、確実に、ソフトに。でも極力忘れない様に…。ゆっくり力強くが必要な勉強が必要です。
一夜漬けも、PCでいうメインメモリ…。人間でいえば、海馬という部分が新しい記憶が一時的に蓄えられますが、長期利用はできませんので、記憶を固定化させる為には、やっぱり焼き付けの作業が必要です。
なので、勉強とは、記憶+焼き付け をセットで行う必要があります。
人体でこれを行う為には、複数の要素を兼ね備える必要があります。
- 目標の管理
- 現実把握
- 計画の立案
- 時間管理
- 記憶とアウトプット
そして、それを人体で行う別要素として
- モチベーション管理
- 集中力
- ストレス管理
- 睡眠
- 運動
- 食事
- 疲労回復
これらで、学習の効率を上げていく必要があります。
先ほど書いた『海馬』とは、耳のあたりにあるんですが、新しい記憶を司る所になります。
海馬は「ストレス」や「酸素不足」によりダメージを受けます。
非常に壊れやすく、過度のストレスやPTSDの様な 心的外傷ストレス障害を起こす時にも破損します。
勉強する時、目の前にストレスがかかる仕事や環境がある場合、勉強を始める前に、先にそれを処理して片付けてしまう方が得策です。
勉強の時に、酸素を吸引するというのもありますが、それも海馬の活性化の1つという事でもあります。
とはいえ、特別な事ではなく、自然に触れ、リラックスして、キレイな空気の場所でストレスを感じない状態…というのが一番なのですが、
その普通が中々難しのが、現代ですよね。 ストレス社会とも言いましょうか…。
ですので、できるだけリラックスしたら良いよ~という適当な言い方ではなく、科学的に考えて、ストレスを除去するという事は必要な事です。
という様な、勉強をテーマにした内容をまとめて書いていけたらいいなと思ってます。
文字だけで書くと、ちょっとややこしいよね。
実際は図表を使って分かりやすくしたいと思います。