自己投資しない人にチャンスは無い

『教育業』を行っている私としては、『教育とは何か?』と言われれば『自己投資』という一言でまとめます。

日本人の3大義務である「教育の義務」「勤労の義務」「納税の義務」があります。国に限らず、組織を運営する為に必要なのがこの3つになります。

一般企業に差し替えていえば「人材教育・開発」「業務遂行」「売上を会社に戻す」という至って普通の事になります。この3要素の中で、唯一 現状ではなく、未来に対して行うのが唯一『教育』です。

未来に投資しない限り、未来が無いからですね。今に固執して未来への変化に対応しないのは、生物の進化としても真逆の行動です。 何億年と繰り広げられてきた全生命体に対して当たり前の『進化と変化』を、数億人の人間が拒否をした所で、ホコリ程度の抵抗なので、どうにもなりません。

自然の上に発生している生物は、決して自然というベースに逆らえないね。

なんか、理系っぽい話し方ですみません。それはいつも通りなので、気にしないで下さいm(__)m

今回は『働く』『チャンス』という事について書いてみます。

今の仕事の範囲がデキればそれでいい

『今の仕事で使う事が出来ればいい』という事を言う人が居ます。 

余程、余裕が無いのかな?とも思いますが、どちらかというと、私はこの人、凄い危険だなと感じる訳です。
今ではなく、未来に。

今の仕事内容が、スキル不足によってカバーできない。それは勿論問題です。直ぐに解決すべき事案である事は当然です。ですから、HEARTSも生徒さんに仕事を持ち込んで良いよ!というのは、そういう目先の問題を先にクリアさせておかないと、未来への投資。つまりは、本来の教育ベースに持ってこれないという想いがあるからです。

仕事がカバーできないというのは、3大義務的にいえば『勤労の義務』が達成できないという事をさしているからです。

とはいえ、今さえ問題なくクリアできていれば良いと考えるのは非常に危険です。
なぜなら、今のこの瞬間が、ズッと続くなんて保証が一切無いからです。 世の中の仕組みも働き方も価値観も常に変動しています。それが業界によって、遅いか、早いかの差はあれど、何にせよ常に動いています。

夜空に浮かぶ星もゆっくりではありますが、動いているのは皆さん当たり前だと思うでしょう?
地球が1年かけて太陽の周りを1周するのは、春夏秋冬を感じてわかるでしょう?
雲が常に同じ形でなく、常に変化しながら、生まれては消え、動くのも知っているでしょう?
指の爪は、ゆっくり伸びていますし、爪切りしますが、感覚的に今伸びてる最中!とは感じませんね。

銀河系が太陽系あたりで、1秒間に240㎞ (2億年に1周)という爆速で私たちは今、動いていますがさすがに規模がデカすぎて感覚すらありませんね(笑)

体感できる、できないは置いておいて、あらゆる物質と現象は常に変化の中にあります。

ほら、仏教の般若心経の中でも『色即是空(しきそくぜくう)』というでしょう?
形あるものは、は常に変化し固定しない。ならば、それは最初からあって無いようなモノ。
というのを4文字に表したあれだね。

社会事情も価値観も当然に常に変化しています。
しかし、ご自身の価値観が変わらないというのは、放置されて着いて行けないという事になります。
社会の変化について行けないというのを『社会不適合者』と言います。

今が良ければ良い! は 私の感覚では、口にするのも辛くなる位、 危険な発想です。

こうした人は、一定の特徴があります。

  • 協調性の無さ
  • 人との基本的なルールを守れない
  • 自分の事しか考えない
  • 合法であれば何をしても良いと思ってる(条文が無くても「公序良俗に反する」ってのがあるんだけどね)
  • 直ぐに嘘をつく
  • 問題が発生したのは他人の責任。全て自分は正しいと過度に主張
  • 複数人で何かをするのが苦手
  • 人の気持ちを汲み取るのが苦手 … 等々

こうした人達に対して仕事が無いわけではありません。何であっても『勤労』『納税』からは逃れられないのです。
故に、他の人と共存しなくて完結する仕事。例えば、デザイナーやクリエイター・入力業務・工場勤務・ドライバー等が適職かもしれません。

社会不適合者が悪い という事を言っている訳ではありません。
あくまで、今のこの世の中の社会の…という1つの物差しで、私個人としては、そんな小さなモノサシで、人間を計るな! とは思いますが…。

私は人にちょっとだけ迷惑かけない、社会不適合者かもしれません(笑)
君は「恋愛不適合者」やな… と言われた事もあります`;:゙;`;・(゚ε゚ )ブッ!!

現状のままではチャンスがそもそも無い

ちょっと図でイメージしやすいようにしてみましょう。

ある仕事に 4人のスタッフが働いているとしましょう。
それぞれのスキルは、右下にあるように、交渉力・柔軟性・先見性・デジタルスキル・向上心とあります。
これはあくまで参考なので、職場によって、もちろん求められているモノは違う訳ですが、一般的な総合職という感じで想像してもらえたらと思いました。

それぞれに特徴があり、それぞれに価値観があります。
この様に見ると、あぁ…。色々いるよね…というのは感じます。

さて、そこにある業務が発生しました。
仕事で新たに上から来る業務というのは、そもそも上に上がるステップです。つまりチャンスという事になります。

この業務を遂行するのに、必要なスキルが、今回はこのピンクの点線のレベルが必要だったとしましょう。
これは、横からみると、4人のうち、2人が対象だという事が分かります。
つまり、客観的に今、見ているからそう感じる訳です。

でも、実際問題 上から見たとしましょう。

上から、見ると、 元から2人しかいない という風に映ります。
勿論、直属の上司は、さすがに近い所に居ますから、ここまで盲目的では無いにしろ、少し上から見れば、そもそも存在しない… という感じになります。 だって見えないんですから。
そうなると、扱いとしては、従業員 〇〇名のうちの 1人。 つまり数字での存在となる訳です。

それって悲しくないですか? 数字でカウントされる一人でしかないなんて。
私は絶対嫌ですけどね。

こうなってくると、この仕事を遂行できるのは、一番左の女性か、一番右の男性か。この二人でしかないとなります。
さらに仕事の完成度の精度を上げたいと思えば、交渉が必要な ピンクちゃんをメインに、スーツ君をサブにというチーム構成になるかもしれないし。それは戦略の仕方によって、戦術も変えていくという判断を上はします。

今回、残念ながら、チャンスすら与えられなかった真ん中二人は、ただ、現状の何も変わらない業務を繰り返し行い続けるしかありません。変化のチャンスを与えられなかったからです。

真ん中 2人は、それぞれの個性に応じて、何かをスキルアップするなどして、自分の能力を上げていかなければ、数字の1つでしかありません。

さて、これ。 このように書くと、ちょっとヒドイ! って思わるかもしれませんが、皆さんは当たり前の様に容認しているはずです。

例えば、私は野球はやりませんし、ルールもしりませんが、野球で例えましょう。

リーグでテレビ中継がされる1軍でプレイ(仕事)が出来るのは、そこに立つレギュラーメンバーだけですね。
そこに立つ為には、2軍で認められる事が条件です。

野球やサッカー等のプレイヤーにとって、試合ができる。つまりは仕事がデキるという事は、自分が結果を出す環境の1つとなります。

しかし、これが一般的な仕事になると、話を聞いてるとどうでしょうか?

仕事したくない。 新しい仕事を覚えるのは嫌。 これ以上仕事を振られたくない…。 等々

現状に甘んじるという事が、スポーツアスリートだとあり得ないという事は理解できますかね。

仕事を与えられる、それは機会を与えられた

と理解する事が出来ます。 もっとも卑屈な人には、仕事振ってきやがって!って思うかもしれませんが…。

成長しない人の前に壁はやってこない

この絵を見ると、皆さん感じられると思いますが、デキる人は壁を上り、デキない人は超えられない… そんなイメージのように見えるかもしれません。 

この様に、デキない人の前に壁が出現しているかのように思うかもしれません。
しかしながら、『成長しない』としている人。つまりは、自ら進化しようとしない人の前に壁は現れません。

言い方を変えれば、 壁 となるチャンスが無いからです。

『進化』という言葉は、前に進み、化ける という事です。
そして『変化』とは、変わり、化ける と書きます。

壁とは、化ける時に発生します。

化学反応も、変化のタイミングで大爆発を起こします。

生物には、2つの側面からバランスを取りながら今を維持しています。

1つはホメオシスタス (恒常性)という、今を保持しようとする力です。 細胞から臓器、様々なモノが安定するように構成します。 事、精神面では自分のパーソナルスペース的な領域、コンフォートゾーンで安心しようとする特性があります。


※ コンフォートゾーン
「快適な空間」を意味する語である。心理学などでは、ストレスや不安が無く、限りなく落ち着いた精神状態でいられる場所を指す。


反対に、トランジスタス(変容性)という、変化を受け入れようとする力があります。 新しい免疫獲得もそうです。

こうしたある意味での「守る」と「攻める」を丁度良いバランスで保っているのが、身体の仕組みですが、これは身体だけの話ではなく、メンタルとなる精神面や価値観であってもそうです。

昔を懐かしむのは良いですが、昔の価値観から変化しなければ、社会の中でやっていけません。
この二人のバランスを保ちながら、程よい変化と、程よい今を保ち、かつ、変化の為に、今何をしなければならないのかとう先見性を持つ必要があります。

何気ない日常。 生活感しかない…。 日常に飽きる…。(‘A`) 

もし、そう感じるなら、それは、自分自身が何の変化もしようとしないという事で、誰が責任? というのなら、それは紛れもなく自分自身となります。

せっかくなんですから、仕事も休みがどうとか、上司がムカつくとか、小さなモノサシで計るよりも、人生も刺激的で楽しくやってみてはどうですか?? と思う、今日この頃です。

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